岡盲ブログは、日々の岡崎盲学校の様子をタイムリーに伝えていくことで「盲学校を正しく知っていただくこと」を目的としています。また、視覚に困難さを抱えるご本人やご家族の方に「ちょっと相談してみよう」と思っていただけるように何気ない日常を切り取って発信しています。

12月の学校パソコンの更新に伴い、現在ブログが更新できない状況です。
再開について今のところ見通しが立っていません。
今後の発信方法も含め、検討中ですのでよろしくお願いします。

岐阜県にて東海地区盲学校第31回ゴールボール大会が開催されました。
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男子の一試合目は岐阜盲学校との対戦でした。序盤から一進一退の攻防でしたが、後半で勝ち越し、10-9で勝利しました。
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女子はリーグ戦で、オープン参加の沼津視覚特別支援学校と名古盲学校と対戦しました。
名古屋盲学校との試合では大接戦となり、最後の1秒で決勝点を許し、2-3で敗れて惜しくも準優勝でした。
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男子の決勝戦は、前年度優勝の名古屋盲学校との対戦でした。試合前半、3点のリードを許す苦しい展開でしたが徐々に追い上げ、残り時間3分で逆転し、11-9で勝利しました。
男子は優勝、女子も準優勝と素晴らしい結果を残すことができました。
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応援ありがとうございました。

中・高等部の美術で、ストリングアートの制作に取り組みました。ストリングアートとは、土台に打った釘に様々な色の糸を掛けて模様を表現する現代アートの1つです。一部の生徒は昨年度に制作していますが、今回は大型でより緻密な作品作りに取り組みました。

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最初に、自分で考えたデザインに沿って木板に釘を打ちます。描いたデザインの上に目印となる小さな凹みをポンチで付けておき、その位置を指先で確かめながら金づちで釘を打っていきます。

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釘の高さをそろえるため、治具を使って1本1本丁寧に打ちます。初め、金づちの打音を怖がる生徒もいましたが、繰り返し練習することで怪我もなくしっかり釘が打てるようになりました。

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釘が曲がってしまった場合は、ペンチを使って真っすぐに直します。

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背景となる木板を黒色で塗装します。スプレー塗料を初めて使う生徒もいましたが、筆やペンを使わなくても色が変わっていく不思議な感覚を楽しみました。

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視力や指先の感覚を最大限に使って、釘に糸を掛けていきます。ストリングアートには糸を掛ける一定のルールがあり、その決まりを守ることによって美しい模様が表れます。

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途中で糸が絡まってしまった場合でも、できる限り自分で解いて制作を進めます。

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次々にできていく新しい形に驚きながら完成した模様を想像し、楽しみながら糸を掛けていきます。掛ける糸の高さも変えることで、奥行きと立体感が出て、平面画とは異なる表情が出てきます。

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選ぶ糸の色と掛け方でも、作品の印象は大きく変わります。個性豊かな作品がたくさんできました。

完成したストリングアートは、明日から15日(日)まで岡崎市美術館にて開催される『ハートフルっ子展』に出品します。他の作品と一緒に、ぜひご鑑賞ください。

中・高等部の美術で、ムカデの張子を共同制作しています。
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個々の生徒が得意なトコロを中心に、みんなで協力しながら作っていきます。

最初の制作はムカデの爪から。和紙を水糊と混ぜて練りながら爪の形を作ります。
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脚の形づくり。段ボール紙を折り曲げたり 切ったりした後、布テープで形を固定します。
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組付けた脚に和紙を貼っていきます。和紙が破れないように丁寧に伸ばしながら段ボール紙の上に乗せ、その上から水糊を刷毛で塗って接着します。
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針金を使って胴体の骨組みを作っていきます。

実際のムカデの写真を見ながら、教員と一緒に1つ1つの体の節を作っていきます。
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胴体へ和紙を貼っていきます。音楽に合わせて楽しく紙をちぎったり
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声掛けに合わせて、教員と一緒に色紙を糊付けしたりして、胴体の虹色を表現します。

ムカデに様々な色が付いていく面白さを味わいました。
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指先を使うことが得意な生徒は、細かな凹凸を確認して脚にも色紙を貼っていきます。

みんな完成を楽しみに、集中して制作を進めます。
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嫌われることの多いムカデですが、大きくして見たり 触って確認したりすると、意外に愛着のある顔をしていることが分かります。

制作したムカデの張子は、1211()15()の期間に岡崎市美術館で開催される『ハートフルっ子展』にて展示します。会場は岡崎盲学校の近くなので、ぜひ他の作品と一緒にご鑑賞ください。

 

進路相談の際、小中学部の保護者の方から時折、あ・は・き師(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師)の国家試験について尋ねられることがあります。「国家試験に計算問題や論述問題は出題されるのか」、「受験者の何割程度の方が合格するのか」、「問題の難易度や、学力の目安を教えてほしい」等々… 今回のブログでは、国家試験の方法や内容、また合格率等について簡単にお伝えしたいと思います。
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高等部の保健理療科では、[あん摩マッサージ指圧師]の国家資格を目指し、専攻科理療科では、[あん摩マッサージ指圧師]、[はり師]、[きゅう師]の3つの国家資格を目指して勉強しています。そして、実技を含めたすべての授業科目が単位認定され、国家試験の受験資格が得られる理療科3年の2月末に、愛知県内では名古屋盲学校を会場としてそれぞれの資格試験に挑戦します。
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あ・は・き師の国家資格試験については、いずれも実技試験や面接試験はなく、高等学校卒業程度の学力に合わせた四肢択一式のペーパーテストが行われます。資格試験の難易度を一概に判断することはできませんが、試験内容が理療の知識を問う問題を中心に構成されていることもあり、各種検定や資格試験を紹介している受験案内誌には、あ・は・き師の国家試験の難易度について「難しくない」旨の記載が多くみられます。
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 また、試験の難易度を判断する一つの指標として合格率があります。昨年度の[あん摩マッサージ指圧師]の資格試験についての合格率は84.0%、[はり師]の合格率は69.3%、[きゅう師]の合格率は70.2% でした。特に[あん摩マッサージ指圧師]の合格率は高く、全国の受験者 1,109名のうち932名が合格しています。(配点を1問1点、合計160点のうち、6割となる96点以上が合格)
理療の仕事に強い志をもち、授業に意欲的に取り組み、学習内容を理解し、毎日の予習と復習をしっかり行っていれば、必ずしも難しくはない国家試験だと言えます。

12月5日(木)5限に中学部と高等部で「人権を考える会」を実施しました。

日本では12月4日から10日は「人権週間」と定められており
それに合わせて、本校でも人権について考えを深めることにしました。
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はじめにDVDを視聴して、どのような種類の人権があるのかということを知りました。

続いて、「インターネット上における人権侵害」をテーマに、具体的にはどのような人権侵害があるのか、それを防ぐにはどのようにすればよいのかについて、中高を合わせたグループに分かれて話し合いました。
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話し合いの中で、色々な考えがあるということを知り、相手の立場になって考えることや、思いやりの心をもって接することなどが大切であると学びました。

今回の活動を通して、人との関わり方を見つめ直す機会にしていきましょう。

12月の全校朝礼を全体で行いました。

高等部主事からは、高等部普通科の生徒が行った「防災デイキャンプ」の取組について紹介がありました。避難所運営ゲーム(HUG)では、避難所に避難してきた世帯を校内のどの場所に振り分けるかについて、例題を挙げてみんなで考えました。
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後半は今月行われるゴールボール大会の激励会を行いました。
男女のキャプテンからは共に「優勝目指して頑張ります!」という、力強い意気込みを聞くことができました。
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優勝目指して頑張ってください!「岡盲Fight、オー!!」

視覚障がいの支援に理解のある福祉施設の紹介です。
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施設名:社会福祉法人:成春館 蔵王苑(ざおうえん)
提供福祉サービス:入所支援(80名)、生活介護(95名)、短期入所(8名)、日中一時支援(5名)
住所:田原市田原町西山口1 
TEL:0531-22-1145
公共交通機関でのアクセス:豊橋鉄道渥美線[田原駅]より、ぐるりんバスにて[蔵王山南口]下車 徒歩5分

蔵王苑は、常時介護を必要とする方(障害支援区分4~6)を対象として、快適な生活を送るための個別対応や、障がいに応じたサービスを24時間提供しています。主に身体障がいのある方が利用しており、そのうち視覚障がいのある方は1名利用しています。
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入所支援については、多くの施設において すでに定員を満たしており、また将来の生活を考えて早い段階で待機者名簿に登録される方もいるため、施設で暮らしたいと思った時にすぐに利用できるわけではありません。特に視覚障がいのある方を受け入れていただける入所施設は少なく、計画的な見学・相談・体験・検討が必要になります。
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蔵王苑の居室は基本的に4人部屋になります。また部屋数は少ないですが、個室や和室もあります。
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短期入所(ショートステイ)で使用する居室。
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日中活動に作業はなく、造形活動、習字、スポーツなどを自由参加で行います。また入浴は、男女それぞれ週に2回あります。
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大浴場
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特別浴室
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入所者の作品。
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理学療法士によるリハビリを受けることもできます。
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談話・図書コーナー
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喫茶店。コーヒー等の飲み物を注文することができます。
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蔵王苑は、田原市のシンボルの一つ[蔵王山]の麓に位置しています。自然豊かで空気が澄んだ環境、しっかり栄養管理された3度の食事、体調悪化時の看護職員による早期対応等により、長生きされる方がとても多いとのことです。そのため入所者の平均年齢は高めですが、皆さん穏やかに楽しそうに生活されている姿が印象的でした。

11月27日 (水) に、第2回異文化交流会を行いました。
7月の第1回に続き、光ヶ丘女子高等学校で英語を指導されているオーストラリア出身の先生をお招きしました。
今回は、SDGsをテーマにして、英語でスピーチをしました。また、光ヶ丘女子高等学校のSDGsの取り組みや、オーストラリアの現状を紹介していただきました。
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光ヶ丘女子高等学校の部活動で作られたリサイクルブロックを紹介していただきました。
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中学部の各生徒は、SDGsの17の目標の中から1つを選び、英語でスピーチをしました。発表後、先生からオーストラリアの現状について教えていただきました。オーストラリアの気候について、最高気温が50度以上を記録した地点があるという説明があり、みんな驚いていました。
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高等部の生徒は、SDGsの取り組みとして、廃棄野菜などをリサイクルしてたい肥を作り、白菜を育てているということを英語でスピーチしました。
先生から、白菜がとてもおいしそうだというコメントをいただきました。また、オーストラリアでのごみの出し方やリサイクルについて話をしていただきました。
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今回、一緒に給食を食べました。好きな給食は何ですかという先生からの質問に答えたり、好きな歌やスポーツなどを尋ねたりして、楽しい昼食の時間を過ごしました。


部活動(箏部、和太鼓部、音楽部)に所属する生徒による部活動発表会を行いました。

箏部はお馴染みの「さくら」と新曲の「6段の調べ」を演奏しました。息の合った箏の音色が素敵でしたね。
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和太鼓部は生徒の好きな「アルゴリズム体操」と「地上の星」を選曲し、演奏しました。対照的な2曲ですが、迫力ある和太鼓の演奏が体育館に響きました。
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音楽部は「ツバメ」と「Paradise Has No Border」を選曲し、生徒が自身の好きな楽器を選んで演奏しました。さまざまな楽器の音色が一体となり、パワフルな合奏になりました。
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どの部も練習の成果を発揮し、観客も一緒に盛り上がることができました。

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